名称 | 原田正志(左官) |
---|---|
ふりがな | はらだまさし(さかん) |
地域・場所 | 山形市 |
サイト管理者 | 山形県県土整備部建築住宅課 |
連絡先 | TEL:023-630-2651 又は 023-630-2636(山形県県土整備部建築住宅課) |
掲載サイト | サイト名:山形県住宅情報総合サイト【タテッカーナ】 サイトを開く |
概要 | 原田左官工業所(山形市) “練れて半分、塗れて半分” ※所属等は取材当時のものであり、現在と異なる場合があります。 代々左官業を営む家に生まれた原田さんだが、父親から家業を継ぐように言われたことは一度もないという。子どもの頃、父親に連れられて現場に行き、土遊びをしているつもりが、それとは気づかずに土踏みの手伝いをしていたこともあった。そんな環境下で育ったことが少なからず原田さんの職業観に影響を与えたようで、選んだ道は一級建築士。 左官業は感覚、塩梅がすべて 昔ながらの自然素材、伝統工法にこだわる原田左官工業所では、何よりも感覚を大切にしている。土、砂、ワラ(土壁の材料)、石灰、海藻糊、麻(漆喰の材料)などの選定も配合も感覚に負うところが大きいからだ。塗る場所の条件や仕上がりのイメージに合わせて微妙に塩梅を加減して材料を配合する、塗り圧を決めるなど。それらは、言葉にして教えられるのではないし、本を読んで会得できるものでもない。親方や先輩職人の仕事ぶりから盗み、感じ、ひたすら経験を積み重ねることでしか感覚は磨かれない。 さらに、左官業の奥深さを物語るものが”土探し”。色粉を使用しない自然の色土を探して各地をめぐることもある。私たちがイメージする土壁は黄土色が一般的だが、探せば実にさまざまな色の土に出合うことができるのだ。仕事熱心な原田さんは、オフで出かけた外出先でもついつい土の色に目がいってしまうという。 土壁を手がけてきた職人さんたちが 最近は、塗り壁にも多くの既製品があり、レシピのように配合が指定され、仕上がりのイメージもカタログで確認できる便利な時代。しかし、自然素材の素晴らしさを知る原田さんは、伝統工法を途絶えさせてはいけないと考えている。だから、昔ながらの左官工法を熟知した60代・70代の職人たちが現役でがんばっている今のうちに、自分たち世代が受け継ぎ、次世代へ引き継ぐべきと。そして、確かな知識と技術力を身に付けた上で、現代建築に映えるオリジナルのデザイン壁や漆喰彫刻にもどんどんチャレンジしたいという革新派でもある。 |
原田正志(左官)
はらだまさし(さかん)