斎藤茂吉

さいとうもきち

名称斎藤茂吉
ふりがなさいとうもきち
提供団体山形県立図書館
連絡先TEL:023-631-2523(代表)
掲載サイト
概要

1882年(明治15)~1953年(昭和28)

歌人、医師。

医業のかたわら歌人伊藤左千夫に入門して歌を学ぶ。第一歌集「赤光」は、激しい叙情精神と鋭い感覚とを素朴な万葉調に託し、一躍作者の名を有名にし、とくに「死にたまう母」一連の作品は茂吉の名を不朽にした。作歌は万葉集をその基礎として「短歌写生の説」を実践、さらに「実相観入」を提唱しこれを追求しつづけた。島木赤彦の没後「アララギ」を主宰。戦後、大石田に移住、その絶え間ない移り変わりを飽くことなく詠みつづけた最上川詠は、「実相観入」による「写生」の自在の境地に達したもので、生涯の最高峰「白き山」に結実した。歌集の他、歌論、評論、随筆、研究など、各分野に一流の力量を示した巨大な存在であった。上山市の斎藤茂吉記念館には、多くの資料・遺品が収蔵されている。