名称 | 伊藤茂生(板金) |
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ふりがな | いとうしげお(ばんきん) |
地域・場所 | 酒田市 |
サイト管理者 | 山形県県土整備部建築住宅課 |
連絡先 | TEL:023-630-2651 又は 023-630-2636(山形県県土整備部建築住宅課) |
掲載サイト | サイト名:山形県住宅情報総合サイト【タテッカーナ】 サイトを開く |
概要 | 伊藤板金(酒田市) 「曲線が美しい神社仏閣」 ※所属等は取材当時のものであり、現在と異なる場合があります。 ゆるやかな曲線が美しい神社仏閣の屋根。伊藤茂生さんは、社寺建築の銅板葺きを得意とする板金職人だ。地元の庄内地方にある神社は銅板葺きが7割を占め、これらの屋根工事に数多く関わってきた。 伊藤さんが板金職人の道に入ったのは、16歳の頃。数年間、見習いとして修業した後、銅板職人で神社や寺の仕事も手がけていた馬宮藤太郎氏のもとで働き始めた。板金技術の基本は、銅板(金属板)を焼き、表と裏から直接叩いて凹凸をつくりだす「叩き出し」だ。昔の職人は「叩き出し」の技術を盗まれることを嫌がり、何も教えてはくれず、先輩の仕事を見て、真似て、板金技術を身につけたという。「自分で銅板の叩き方や力加減を研究して、独学で覚えたことも多い」と伊藤さん。複雑な「叩き出し」を覚えるために、折り紙の「鶴」を銅板で折り上げる程、研究熱心だ。 この頃、社寺建築の設計を手掛ける建築家 高梨四郎氏と出会い、社寺建築に関わるようになった。「高梨氏から頼まれた仕事は、それまで経験がなくても、自分でいろいろ研究して頑張ってやりました」。伊藤さんは、設計者と職人が一体となって仕事をこなす高梨氏の手法に惹かれ、多くのことを学んだと振り返る。その一つが「線」の大切さだ。建築物には多くの「線」が用いられ、設計施工の基本であることはもちろん、一本の「線」から美が生まれること、日本建築は曲線の美しさが重要と教わった。「『線』に対するこだわりは、いまも自分の仕事に活かされている」と言い切る。 |
伊藤茂生(板金)
いとうしげお(ばんきん)