阿部次郎

あべじろう

名称阿部次郎
ふりがなあべじろう
提供団体山形県立図書館
連絡先TEL:023-631-2523(代表)
掲載サイト
概要

1883年(明治16)~1959年(昭和34)

哲学者、美学者、評論家。

大学でケーベルから深い影響を受け、のち夏目漱石を秘かに敬い模範としたことと重なって、いわゆる教養主義の根底が形成される。卒業後、漱石の門に入り朝日新聞文芸欄を場に評論活動をし、文芸や広く社会問題について理想主義的立場から真摯熱烈な発言をした。特に「三太郎の日記」によって多くの読者をひきつけ、人格主義を盛んに唱えて大正時代の思想に大きい影響を与えた。外遊後は東北大学で美学を担当し、リップス、ニーチェ、ゲーテの研究紹介に努めた。また日本文化に対する関心も深く、特に江戸時代の芸術について独自の見識を示し、晩年、阿部日本文化研究所を設立するなどの業績を遺した。